Macが突然起動しなくなった話

Part 1 at 20th July, 2021

以前は開発用途などでメイン端末に使っていたものの、今現在はメインではなく、もっぱらNetflixなどを見るためだけのPCで5年1ヶ月目のMac OS X(OS X El Capitan)で確認した事象です。

背景

毎日スリープモードから起動して立ち上げた状態のブラウザを見ていましたが、ある日、PCを広げてもスリープ状態から回復しませんでした。 電源を押して起動したところ、黒いバックグランドの画面に、クエスチョンマークが記載されたフォルダーのアイコンとsupport.apple.com/mac/startupのURLが表示されました。以下のURLのQuestion markの項目の画面です。

上記URLからリンクがつながっている以下の記事を参考にしましたが、特に事象が改善される様子はありませんでした。

原因切り分け

10秒間電源ボタンを押して、起動時にCommand+Rでリカバリーモードを起動後、ディスクユーティリティを起動し、APPLE SSDで始まる内蔵ディスクのFirst Aidを実施し、OS X インストールを実行しようとしましたが、OS X をインストールするディスクを選択してください。の画面で起動ディスクが認識されない状態が発生しました。 その後、ディスクユーティリティからも内蔵ディスクが認識されないようになりました。リカバリーモードからターミナルを起動して、ディスクの状態を確認してもマウントされておらず、Mac端末から認識されていない状態でした。

SSDが認識されず、5年1ヶ月目で寿命のようで、わざわざ修理に出すほどお金もかけたくありませんでした。iPadも持っておらず、家の他のPCは古く動作も重いため使う気になれず、新しい私用PCを買うまで家にあった、いらない外付けHDDにOSをインストールして、しばらく有り合わせのもので対処して過ごすことにしました。

外付けHDDへのOSインストール

先程同様に、リカバリーモードで起動し、ディスクユーティリティを起動します。ここではデータの復旧等は必要なかったため、その後、外付けHDDを接続すると、サイドメニューに現れますので、選択後、"消去"を選択し、フォーマットを"Mac OS拡張(ジャーナリング)"を選択して実行します。既に別用途でHDDを使用している場合はパーティションをきって、OSが利用するであろうサイズを確保し、"消去"してフォーマットしておくとよいでしょう。

その後、macOSの再インストールを選択します。このとき、Wi-fi環境が必要になりますので、SSIDとパスワードは準備しておいてください。ソフトウェアの使用許諾契約に同意して、先程のHDDを選択します。

あとは、画面の案内に沿って、指示に従っていくのみです。設定完了後処理にかかった時間は2,3時間程度でした。 その後、Macの初期化画面に従って、設定をしていきました。適宜、Time Machineからのデータの復旧を行うと良いでしょう。

追記

修理代が安ければ修理しようかと、ダメ元で近くのApple Storeで持っていきましたがやはりストレージの寿命で修理に6万円以上かかるという話であったため、諦めました。

Part 2 at 6th Nobember, 2021

毎日技術検証などメイン端末として使用しているMax OS(Catalina Version 10.15.7)で確認した事象でした。

背景

特にここ1,2週間は何かアップデートした記憶もなく、先程常に右クリックされたような挙動になって少しだけ調子悪い感じになったので、スリープ状態で放置してたらそのまま起動しなくなりました。

試した内容

Appleの公式ページや検索して出てきた方法などを参考にして、以下の内容などを実施してみましたが、変わりませんでした。

  • Mac の電源ボタンを 10 秒以上押し続けて強制的に電源を切る方法
  • SMCリセットを行うために、一度Macの電源を落とし、shiftキー+controlキー+optionキーを同時に押すと同時に電源ボタンを10秒間押し続ける

Apple Configurator 2による復旧

結局、Apple Storeに修理依頼のために端末を持っていきました。

原因は、Apple T2 セキュリティチップがmacOS起動時に各種チェックをする際、この箇所で問題があったため、コンピュータのメモリに記憶されているファームウェアを復元する必要があったようです。 これは、私が当時見つけることはできなかったのですが、Apple Configulator 2という、一般入手可能なアプリで復元可能な内容のようでした。

改めてみたら、当時見逃していたのか、日本語版は6日前、英語版は11日前に更新されたことによるものか、Apple Configulatorを利用した復旧の手順が記載されていました。

ファームウェアを復活させる (該当する場合)
Apple シリコン搭載の Mac または Apple T2 セキュリティチップ搭載の Mac をお使いの場合は、まれに、コンピュータのメモリに記憶されているファームウェアの復活または復元が必要になることがあります。その場合は、以下のものが必要です。

macOS Catalina 10.15.6 以降と最新の Apple Configurator App (App Store で無料配布) をインストールした別の Mac。
USB-C - USB-C ケーブルまたは USB-A - USB-C ケーブルで 2 台のコンピュータを接続する。電力供給とデータ転送の両方に対応したケーブルを用意してください。Thunderbolt 3 ケーブルはサポート対象外です。
上記のものが準備できる場合は、以下の該当する手順で対処してください。

Apple シリコンを搭載した Mac を復活させる/復元する
Intel プロセッサを搭載した Mac (Apple T2 セキュリティチップを搭載した Mac) を復活させる/復元する

My Twitter & RSS

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *