外資系企業で働いている場合の確定申告方法(RSU考慮)

確定申告方法について個人のメモがてら記録します。その時折や個人の状況に応じて異なる部分もありますので、あくまで自己責任の下、参考程度にお願いします。以下、2019年度の入力方法ですが、他の年度でも基本的には同じ用にやっていただけるかと思います。

準備物

  • マイナンバー及び通知カード
  • "源泉徴収票"の封筒 from 所属組織
  • "確定申告のお知らせ"のはがき from 税務署
  • 必要に応じて
    • (予定納税がある場合)"所得税及び復興特別所得税の予定納税額の通知書(一般用)" from 税務署
    • (e-TaxのID・パスワード方式のために以前に税務署でパスワードを発行している場合)ID・パスワード方式の届出完了通知
    • (ふるさと納税している場合)ふるさと納税書類
    • etc...

概要

大きく以下の流れとなります。

  1. 提出方法の選択等
  2. 収入・所得金額の入力所得控除の入力
  3. 税額控除等の入力
  4. 計算結果の確認
  5. 住所・氏名等の入力
  6. 送信・印刷

詳細

1. <a href="https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top">【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナー</a>をクリックし、"作成開始"をクリック。 2. 以下の3つの方式が選べます。ここでは以前の確定申告時にe-Tax上でIDとパスワードによる提出ができるように税務署で手続きを行っていたため、でID・パスワード方式"e-Taxで提出(ID・パスワード方式)"を選択

  • e-Taxで提出(マイナンバーカード方式)
  • e-Taxで提出(ID・パスワード方式)
  • 印刷して提出

3. 利用者識別番号、暗証番号を入力して次に進みます。そのまま進み、申告書等の作成を開始します。

利用者識別番号、暗証番号は、税務署でe-Tax上でIDとパスワードの手続きを行った際に渡される資料に記載されています。

4. "令和○年分の申告書等の作成"の画面で以下の4つの選択肢が表示されます。"所得税"を選択します。

  • 所得税
  • 決算書・収支内訳書
  • 消費税
  • 贈与税

5. 以下の3つの選択肢があります。会社以外の収入がない場合、"給与・年金の方"の方の"作成開始"を選択します。給与・年金以外に印税収入等がある場合は、"左記以外の所得のある方(全ての所得対応)"を選択。

  • 給与・年金の方(給与・年金専用)
  • 左記以外の所得のある方(全ての所得対応)
  • 左のボタン選択がお分かりにならない方

6. 以下のような準備物や注意事項を確認して次へ進みます。

  • ○ 事前にご用意いただくもの

    • 所得に関する書類
      • (例)・給与所得の源泉徴収票
      • ・公的年金等の源泉徴収票
      • ・保険会社から送付される個人年金の支払調書、年金支払証明書 など
    • 所得控除に関する書類
      • (例)・医療費の領収書
      • ・生命保険料控除証明書
      • ・寄附した団体などから交付を受けた寄附金の受領証 など
  • ○ 注意事項(ご利用になれない方)

    • 給与・年金所得以外の所得(事業、不動産、配当など)がある方は、ご利用できませんので、「<戻る」をクリックし、「左記以外の所得のある方」の「作成開始」を選択して作成してください。

7. "作成する確定申告書の提出方法"で以下の2つから選択します。ここでは、"e-Taxにより税務署へ提出"の選択と生年月日を入力します。

  • e-Taxにより税務署へ提出
  • 確定申告書を印刷して税務署へ提出

8. "所得の種類"で以下の種類があります。ここでは、"給与のみ"を選択します。

  • 給与のみ
    • ※ 「給与所得の源泉徴収票」をお持ちの方
    • ※ サラリーマンの方や、パート又はアルバイトによる所得のある方 など
  • 年金のみ
    • →年金(公的年金や個人年金)所得とは
    • ※ 「公的年金等の源泉徴収票」をお持ちの方
    • ※ 保険会社から送付された個人年金に係る「年金支払証明書」等をお持ちの方 など
  • 給与と年金の両方
    • ※ 上記の両方に該当する方

9. "給与所得の内容等選択"でRSUが外国の親会社から付与されている場合には"給与所得の源泉徴収票"はありませんが、"給与の支払者(勤務先)は2か所以上である"を選択します。

  • 給与の支払者(勤務先)は1か所のみである
  • 給与の支払者(勤務先)は2か所以上である

10. "収入・所得金額の入力"から給与を"入力する"します。 11. "給与所得の入力"で以下の2種類の項目があります。"給与所得控除後の金額"と"所得控除の額の合計額"欄に記載がある場合は、年末調整済みとなります。会社からの給料を"年末調整済みの源泉徴収票の入力"を選択し、所属組織から届けられた"源泉徴収票"の内容に従って入力。

  • 年末調整済みの源泉徴収票の入力
  • 年末調整済みでない源泉徴収票の入力

12. RSU分を"年末調整済みでない源泉徴収票の入力"から入力。

  • 支払金額
    • RSUの制限が解放された分ごとに (獲得日の株価)*(株式数)*(獲得日の為替) を計算。

    • RSUにおける課税対象のタイミングの分類は以下の通りです。

      • 課税対象外
        • 付与時
      • 課税対象
        • 権利受領時
        • 売却時

獲得日の株価や株式数はRSUを管理している口座から確認をします。

獲得日の為替は、<a href="https://www.mizuhobank.co.jp/market/historical.html">ヒストリカルデータ | みずほ銀行</a>の"日次データ(CSV/928KB)"のように日次データのうち、去年分を含んだサイズの大きいデータを選択。CSV中の米ドルの項目を確認します。

** 権利受領時

ここでは、例えば、2019/04/15と2019/10/15にRSUの権利を受領して売却を行っていない場合の計算方法は、(XXXX.XXXXXX*Y*ZZZ.ZZ)+(SSSS.SSSS*T*UUU.UU)となります。

  • 2019/04/15

    • 獲得日の株価: $XXXX.XXXXXX
    • 株式数: Y
    • 獲得日の為替: ZZZ.ZZ
  • 2019/10/15

    • 獲得日の株価: $SSSS.SSSS
    • 株式数(Quantity): T
    • 獲得日の為替: UUU.UU

** 売却時

売却時の給料は以下のように計算します。

  • 譲渡所得額=売却額−購入額
    • 購入額=貰った時の株価(ドル)×株数×貰った時の為替(TTM)
  • Reference <a href="https://meetsmore.com/services/tax-return-accountant/media/51313">【税理士監修】RSUとは?確定申告が必要ってホント?</a>

  • 源泉徴収税額、社会保険料等の金額 0円として入力

  • 支払者

    • 住所(居所)又は所在地
    • 氏名又は名称

支払者は、所属組織からの案内等ある場合はそちらを参照

13. "所得控除の入力"の画面に移動します。

以下の控除項目等あります。

  • 雑損控除
  • 医療費控除
  • 社会保険料控除
  • 小規模企業共済等掛金控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 寄附金控除
  • 寡婦、寡夫控除
  • 勤労学生控除
  • 障害者控除
  • 配偶者(特別)控除
  • 扶養控除
  • (特定増改築等)住宅借入金等特別控除
  • 政党等寄附金等特別控除
  • 住宅耐震改修特別控除
  • 住宅特定改修特別税額控除
  • 認定住宅新築等特別税額控除
  • 災害減免額
  • 外国税額控除
  • 予定納税額
  • 本年分で差し引く繰越損失額

自身に関連する項目を埋めていきます。既に入力したものは穴埋めされている場合もありますが、適宜修正を行っていきます。

以下、いくつか詳細です。

  • 予定納税額

    • 以下の注釈あり
      • 実際に納付したかどうかにかかわらず、税務署から通知を受けた第1期分と第2期分の合計金額を入力してください。(予定納税額の合計額に入力する金額は、予定納税基準額ではありません。)ただし、予定納税額の減額申請書を提出して承認を受けた方は、その減額後の予定納税額の合計金額を入力してください。
    • すなわち、減額申請書を出していない場合は、税務署から届けられる"所得税及び復興特別所得税の予定納税額の通知書(一般用)"の封筒にある"予定納税額"の"第1期分"と"第2期分"の合計値を入力。予定納税基準額ではありません。
  • 寄附金控除

    • ふるさと納税等行っている場合はこれを選択

<!--

  • 配偶者(特別)控除
    • https://www.keisan.nta.go.jp/r1yokuaru/cat2/cat22/cat22a/index.html
  • 扶養控除
    • https://www.keisan.nta.go.jp/r1yokuaru/cat2/cat22/cat22b/index.html -->

14. "計算結果の確認"で納付する金額が表示されます。

15. "住民税等に関する事項の入力"で以下の項目を入力。ここでは、"給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択"は"給与から差し引き"を選択

  • 給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択【任意】
    • 給与から差し引き
    • 自分で納付
  • 16歳未満の扶養親族の有無【必須】
    • あり
    • なし
  • 別居の控除対象配偶者・控除対象扶養親族の有無【必須】
    • あり
    • なし

"確定申告書データの保存"を選択しておくと来年の確定申告時に"保存データを利用して作成"から再開できます。

以上となります。その後、選択した方法に応じて税金を納付して完了です。

参考

  • 外資系企業のRSU(現物株式付与)の確定申告方法を徹底解説!
    • http://mbasaving.blog.jp/archives/1051975407.html
  • 予定納税って?減額申請のやり方も確定申告の記入方法も知りたい!
    • https://meetsmore.com/services/tax-return-accountant/media/53689

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